【全項目記入例あり】ESTA申請方法を徹底解説(2017年版)
夏休みにアメリカ旅行を予定している方も多いのではないでしょうか。僕も9月に初のアメリカ本土上陸ということで非常に楽しみにしています!
旅行の準備でいろいろと調べていたところ、アメリカに旅行する際にはビザの申請が必要みたいです。(グアムや北マリアナ諸島(=サイパンなど)への観光旅行(45日以内)の場合は不要)
これまでヨーロッパを中心に数か国旅行してきましたが、ビザの申請が必要だったのはロシアだけでした。ロシアの観光ビザを取得した際には、神谷町駅から歩いて大使館まで通った覚えがあります。(こちらに関しても後日記事にする予定です。)
今回は、ビザの代わりになるアメリカ独自のシステム「ESTA」の申請について、詳しく解説していきます!
ESTAとは
アメリカではビザの代わりになる認証として、ESTA(エスタ)という電子渡航認証システムを導入しています。日本もビザ免除プログラム(VWP)の参加国ですので、こちらを利用することができます。
オンラインで続きを完了することができるので、通常のビザ取得手続きよりも便利ですね!地方の方も大使館まで来たり、代行サービスを依頼する必要がありません。さすがアメリカです。
ESTAは、米国国土安全保障省(DHS)により2009年1月12日から義務化されました。このオンラインシステムは、ビザ免除プログラム(VWP)の一部で、短期商用・観光目的(90日以下)の目的で旅行するすべてのビザ免除プログラム渡航者は、米国行きの航空機や船に搭乗する前にオンラインでESTA渡航認証を受けなければなりません。
注1:就労や留学目的の方は、ビザを取得する必要があります。
注2:既にビザを持っている場合、ESTAの申請は不要です。
注3:2011年3月1日以降にイラン,イラク,スーダン,シリア,リビア,ソマリア,またはイエメンに渡航または滞在したことがある場合は,ESTAによる電子渡航認証システムを利用できません。
なお、トランジットでアメリカを経由する場合にも必要なので要注意です。
ESTAの有効期限は2年ですので、その期間内でしたら何度でも利用できます。(但し、先にパスポートの有効期限が切れた場合はその時点で失効します。)
ESTA申請には$14かかります。支払い方法は、PayPalもしくはクレジットカード(デビットカード)から選べます。どちらも持っていない場合は、家族・親戚にお願いしましょう。
ESTA申請は渡航の72時間前までに行うことが推奨されていますが、旅行を計画したらできるだけ早く申請するのが良いでしょう。
このブログを読みながら今すぐ申請しましょう。
なお、申請代行サービスで手数料を取ろうとするサイトがいくつも見られますが、これに関しては大使館ホームページ上でも注意を促しています。
このページを最後まで読めば誰でも簡単にできるので、余計なサービスに課金する必要はありません。その分を、お土産代に回しましょう!
それでは、実際に申請の流れを説明していきます。
申請の流れ
パスポートを手元に用意して始めましょう。(申請はこちらから→公式サイト)
注:入力中に一定時間操作が行われないと、タイムアウトしてしまう場合があります。警告のポップアップが現れた際に、申請を継続するように処置しましょう。
トップページから「個人による申請」をクリック。
セキュリティに関する通告が出てくるので「確認&続行」をクリック。
申請は全部で6ステップあります。
ステップ1
免責事項とThe Travel Promotion Act of 2009を読み、「はい」にチェックして「次へ」をクリック。
ステップ2
ここでは申請者の個人情報を入力します。
入力はすべて英語(ローマ字)で行う必要があるので、間違いには特に注意しましょう。
住所や電話番号の表記の仕方も日本と違うので、記入例を参考にして進めてください。
申請者/パスポート情報
名前とパスポート情報を記載されている通りに入力します。
月の英語略称を載せておきましたので、確認に使ってください。
別の市民権・国籍/GEメンバーシップ
次の3か所は基本的に「いいえ」だと思います。該当する場合は記入しましょう。
両親/あなたの連絡先情報
両親の名前は必須項目なので、両親が亡くなっているなどの場合も記入します。
住所の書き方は以下の例を参考にしてください。部屋番号などの細かい情報は入力する必要ありません。番地までで大丈夫です。
注1:都道府県は省略します。(東京都→TOKYO)
注2:電話番号は日本の国番号「81」に続けて電話番号の初めの1文字を省略して書きます。
例:住所「東京都港区赤坂1-10-5」、電話番号「090-1234-5678」の場合
勤務先情報
学生などで就業経験がない場合は「いいえ」で大丈夫です。
既に退職している場合は、過去の勤務経験を記入します。
ステップ3
あと半分ほどです。最後まで頑張りましょう!
トランジットで通過の場合は「はい」と回答して緊急連絡先だけで大丈夫です。
滞在の場合「いいえ」と回答して次へ。
米国内の連絡先情報
既にホテルの予約が完了している場合は、氏名欄にホテルの名前を記入し、住所と電話番号も入力しましょう。
アメリカに親族や友人が住んでいる場合は、その方の名前・住所・電話番号でもよいでしょう。
まだホテルを予約していない場合、以下の例のように「UNKNOWN」と記入します。電話番号欄には「0」と記入します。
私も実際にこのように記入して「認証」されましたので安心してください。
米国滞在中の住所
必須項目ではないので、記入しなくても良いでしょう。
後日、宿泊先の確定後にこちらの情報を更新することができます。上で「UNKNOWN」とした場合、申請情報を更新しておく方がいいかもしれません。
詳しくは追記として説明する予定です。
米国内および米国以外の緊急連絡先情報
緊急連絡先はトランジットで通過する場合も記入する必要があります。
ステップ4
ここでは、9つの質問に「はい」か「いいえ」で答えます。
すべて読んだうえで「いいえ」と回答しましょう。
注:2011年3月1日以降にイラン,イラク,スーダン,シリア,リビア,ソマリア,またはイエメンに渡航または滞在したことがある場合は,ESTAによる電子渡航認証システムを利用できません。
ステップ5
最後に申請内容に誤りがないか確認します。
各ステップで記入した内容に誤りがなければ、「確認&続行」を押して進みます。
変更がある場合は修正しましょう。
注:申請内容に誤りがある場合、再申請を行わなければならず、$14の申請料金が再度必要となります。ここでよく確認することをお勧めします。
検証
パスポート番号などを再度入力し、次に進みましょう。
ステップ6
いよいよ最後です。支払い情報を入力して終了です。
あと少し、頑張りましょう!!
今すぐ支払い手続きを行う場合は右下の「今すぐ支払う」ボタンを押してください。
支払いを後で行う場合、生年月日とパスポート番号に加えて申請番号が必要になるので、メモなどに控えるか、右上の印刷ボタンから印刷して保管しておきまましょう。
注:支払い期限は申請から1週間です。期限超過してしまった場合、初めから再入力する必要があるので気を付けましょう!
支払いはPayPalまたはクレジットカード(デビットカード)を選択できます。(PayPalについては全くの無知なので、ここではクレジットカードについてのみ記載します。)
請求書送付先住所とクレジットカード情報を入力しましょう。
記入内容を確認して「送信」を押します。
以下の画面が表示されたら申請終了です!
お疲れさまでした!!
あとは申請結果が送られてくるのを待つだけです。
念のためこのページを印刷するかダウンロードして保管しておきましょう。
支払いを後から行う場合
支払いをその場で行わなかった場合、トップページから再度ログインして支払いを行う必要があります。
申請番号をきちんと控えている場合は以下の通り。
万が一、申請番号がわからない場合でもログイン可能です。
ログイン後、ステップ6からスタートなので、記事を少し戻って手順通りに手続きを完了しましょう!
申請承認(追記:2017/08/16)
申請後、時間をおいて申請が承認されたかどうか確認しましょう。無事認証されるとこのような画面になります。旅行の前にこの画面を印刷して、念のため持っていくのがいいでしょう。
宿泊先が決まる前にESTAの申請をした方は、この画面から宿泊情報の更新を「情報の更新」から行っておくことをお勧めします。
入国審査(追記:2017/09/24)
実際に入国する際には、特に何の書類も見せる必要はありませんでした。パスポート番号に情報が紐づいているのでしょう。念のため承認画面を印刷したものを持っていきましたが使いませんでした。
ちなみにアメリカの入国審査は独特で、入国審査の前に機会端末で質問に答えたり、左右10本分の指紋と写真をとられたりしました。
終わりに
以上でESTA申請方法についての説明を終わります。入力は面倒ですが、流れに沿ってスムーズに行えば20分もかからないのではないでしょうか。ひとりで申請手続きを行うと心配になりますが、記入例と照らし合わせながら入力してもらえれば大丈夫です。
こちらのESTAのオンライン申請、通常のビザ取得手続きに比べればはるかに楽だと思います。インターネット上で完結できますしね。まあ、ビザが必要ないのが一番いいですが笑
この記事が一人でも多くの人の役に立てば幸いです。みなさん、良い旅を!