SDカードの転送速度を計ってみた
カメラを使用する際に写真を保存しておくSDカード、皆さんはどんなものを使っていますか。技術の進歩によって年々高品質のものが安く手に入るようになってきて、消費者としては嬉しいことです。
僕はこれまで5年前くらいに購入したSanDisk製のSDカードをずっと使用してきて特に不満もなかったのですが、最近フルサイズのカメラを借りる機会があり、その時に書き込み速度が遅いと感じたのでいろいろと調べてみました。
使用したカメラのスペック
僕がこれまで使用してきたカメラはオリンパス製のミラーレス一眼「OM-D E-M10」(初代)です。かれこれ購入してから5年目になりますが、現在は廃盤になり同機種のMark3が出ています。スペックは以下の通り。
先日借りたフルサイズのカメラはソニー製の「α7RⅡ」です。こちらも先日α7RⅣが発表されたので2世代前のモデルになります。スペックを比べるとマイクロフォーサーズとは全然違いますね。(もちろん値段も4倍くらいしますが(笑))
- センサーサイズ:35mmフルサイズ
- 有効画素数:4240万画素
- 記録画像サイズ:7952 x 5304
センサーサイズがマイクロフォーサーズからフルサイズに大きくなり、更に高解像度モデルとして売り出しているα7の「R」シリーズなので、写真1枚当たりのデータ量が単純計算で2.6倍になりました。単純にデータ量が多いから転送に時間がかかっていたんですね。
僕は撮った写真をすぐに確認したい派なので、すぐに見れないのはストレスになります。
読み込み速度と書き込み速度
SDカードの転送速度は読み込み速度と書き込み速度の2種類があります。
読み込み速度とは、SDカードからデータを転送する際の速度です。つまりたくさんのデータをどれだけ早くPCなどに送ることができるかという速度になります。
対して書き込み速度とは、SDカードにデータを転送する際の速度です。カメラなどがどれだけ早くSDカードにデータを送ることができるかという速度になります。
そもそも転送速度に読み込みと書き込みがあることを最近まで知らなかったのですが、SDカードの表面に表示されている速度は読み込みの方が多いため注意が必要です。
カメラが撮影した写真・動画データは一時的にデータをバッファに移し、そこから順次外部メモリ(SDカードなど)に伝送します。
バッファとはデータの一時的な保管庫のようなもので、外部メモリと比べて書き込み速度が非常に速いが容量が小さい特徴を持ちます。
SDカードの書き込み速度が遅いと、連写をする際などにカメラ内のバッファからデータがあふれ、本来の連写性能を100%活かすことができなくなります。
SDカードの転送速度を計ってみた
調べてみるとPC周りの通信速度を計るのには、CrystalDiskMarkというフリーソフトが有名みたいです。窓の杜から簡単にダウンロードできました。
起動するとこのような画面が出ます。
右上の「フォルダー選択」を押して計測したい場所を選択します。今回はSDカードなのでこれを選択。その後左上のAllを押すと計測が開始します。
今回計測したのは以下の2枚。どちらもSanDisk製です。Amazonで海外の並行輸入品として購入したので品質に少々不安があります。
- 左:容量16GB、読み込み速度80MB/s
- 右:容量8GB、読み込み速度40MB/s
結果はこのようになりました。まずは容量16GBの方。
結果は4段に分かれて、それぞれ読み込みと書き込み速度が表示されていますが、基本的に一番上を見ればいいみたいです。
読み込み速度は公称値を超えて87.51MB/sをマーク。なかなか早いです。しかし書き込み速度は8.964MB/sとかなり遅いです。
容量8GBの方はこのような結果に。
こちらも読み込み速度は公称値よりも早い45.02MB/sですが、書き込み速度は10.28MB/sでした。
使用するカメラや個人の考え方によって必要な転送速度は異なると思いますが、まずはご自分の今持っているSDカードの速度を計測してみるといいと思います。
カメラの高性能化に伴い写真・動画データの容量も大きくなってきているので、SDカードも定期的に新しいものにしていかないといけませんね。
SDカードはネット通販での購入がおすすめ
ネット通販では海外リテール品を安く購入することができます。国内正規品に比べて圧倒的に安い価格で購入できますが、偽物にだけは要注意です。
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Amazonで購入する場合には出品者に注意が必要です。中国など海外の業者は偽物を送ってきたりそもそも中身が抜かれていたりします。「テルミナス」さんは実際に購入して品質に問題ないことを確認しました。後日記事にしたいと思います。