【中国北京の旅行準備】②ネット規制(金盾)対策
先週に続いて,今週は中国のネット規制情報をお伝えしていきたいと思います。
これから中国に行かれる予定の方はぜひご覧ください。
ネット規制の現状
既にご存知の方もいると思いますが、中国ではGoogleをはじめとしてTwitterやFacebook、Instagram、LINEなど私たちが毎日使っているネットサービスが使用できません。
これら全てが使えないとなると連絡もできないし地図も見れないし、仕事でもプライベートでも非常に困りますよね。
中国共産党はインターネット検閲システム「金盾」(またの名を「Great Firewall」)を使用して、中国国内でのインターネット通信を規制・遮断する政策をとっています。
例外として一国二制度の香港とマカオは規制を受けないと言われていますが、中国のSIMカードを使用する場合は規制の対象になるみたいです。
万里の長城(Great Wall)をもじったうまい言い方ですね(笑)
詳しくは、金盾 - Wikipedia
そのため、中国では独自のSNSが成長しており、日本のLINEに代わるものとして「WeChat」が、Google Mapの代わりに「百度地図」があります。
これから紹介する方法でネット規制を回避することが可能ですが、滞在中に何らかのトラブルや急な規制強化などにより使用できなくなる可能性は0ではありません。
そうしたときのために、日本国内にいる間に上記の2つのアプリくらいはインストールしておいて、何かあったときにはそちらを使えるようにしておいたほうが無難かと思います。
対策
VPNとは
このようなネット規制に対して有効なのが、「VPN(Virtual Private Network)」です。
詳しくは、Virtual Private Network - Wikipedia
すごく簡単に言うと、中国国内で使用するデバイスから中国国外のサーバを一旦経由することで規制を回避する仕組みになります。中国国内から国外のサーバまではトンネルのような仕組みを使って通信するため、当局の監視を逃れることができるらしいです。(詳しいことは分かりません。)
ともかく、このサービスを使うことで中国国内でも日本にいるときと同等のネット環境を得ることができます。
こちらのサイトでは分かりやすいVPNの解説や、中国で使えるVPNをランキング形式で紹介されています。
一口にVPNといっても、国内外で大小様々な企業がサービスを提供しており、価格や安定性、通信速度、サポートなど各社で特徴があります。
先ほどのサイトをご覧になっていただければどのVPNがいいのか分かるかと思いますが、日本のVPNサービスは基本的に使用しない方がいいでしょう
規模が小さく歴史も浅いため、価格・安定性・通信速度・サポート全ての面において劣っています。
唯一使うメリットがあるとすれば日本語対応していることくらいですが、海外サービスでもGoogle翻訳と中学生レベルの英語力があれば全く問題なく利用できます。
海外の大手サービスではサーバを1000台近く運用しており、エンジニアも24時間体制で監視しているためネットに繋がらなくなるということはほぼありません。仮に規制がかかってもすぐに復旧します。
また、中国近郊にサーバを保有するサービスだと、アメリカにしかサーバのない業者などと比べた時に通信距離が短いため通信速度が速くなるという特徴があります。
Express VPN
僕が中国で使用していたVPNはこちらの「Express VPN」です。
先ほどのサイトでも1位で紹介されています。
他のサービスを使用していないので比べることができませんが、5日間の滞在期間中快適にインターネットを利用することができました。
何より、このサービスのよかったところは、7日間の無料トライアル期間がついていたことです。旅行などの短期間の滞在であればこちらのトライアルを利用すれば無料で済んじゃいます。
スマートフォン用専用アプリがあり、これを使用することで簡単にVPNのセッティングやON-OFFの切り替えができます。
*無料トライアルは公式サイト内にはなく、アプリ上で登録する形になっていましたのでご注意ください。
僕は旅行先で写真を撮るのですが、カメラからWi-Fiで写真が送れるタイプのものを使用しています。
僕の場合、一度VPNをOFFにしてから写真を送らないとエラーになってしまったので、エラー表示が出てしまう方はVPNのOFFを試してみてください。
モバイルルーター
いつもの海外旅行にはモバイルルーターは持って行かないのですが、今回は少々不安だったので初めてルーターを契約していきました。
というのも、中国のFree Wi-Fiを使用するとウイルスに感染するだとかデータを盗まれるだとかいう噂を耳にしてしまったので、念のためという感じです。
さすがにホテルは安全だろうという事で、外出時のみモバイルルーターを使用していました。
僕が契約したのがこちら「GLOBAL WiFi」です。
最大5台まで接続可能なため、同行した友人と割り勘して支払いました。
プランは1日500MBまで利用可能な大容量プランにしました。
こちらの「イモトWiFi」もCMなどやっており知名度があるのではないでしょうか。
時期に依りますが色々とキャンペーンもやっているみたいです。
終わりに
VPNとモバイルルーターの契約をして行ったら、中国でも何の問題もなくネットを使うことができました。
金盾恐るるに足らずでした。
ただし、今後さらに規制を強化する恐れはあるため、最新の情報を入手して対策していっていただきたいと思います。