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【中国北京の旅行準備】①PM2.5への対策

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先日は研究の学会発表のために、中国は北京に行ってきました。
世界遺産万里の長城天安門などの歴史的な観光地だけでなく、2008年の北京オリンピックで使用された「鳥の巣」と呼ばれるメインスタジアムや「水立方」と呼ばれる水泳競技場にも訪れることができ、とても楽しかったです。

北京と言えばPM2.5による大気汚染や、LINEやGoogleなどのサービスが使えない問題など、普通の海外旅行に比べて注意しなければいけない点が多くあり、ハードルが高いと感じる人も多いでしょう。

今回と次回に分けて日本を出国する前の準備や、5日間の滞在中の情報などをご紹介したいと思います。今回はPM2.5に関する話題です。

PM2.5の現状

既に多くの方がご存知だと思いますが、北京ではPM2.5による大気汚染が深刻な問題となっています。

こちらの動画では、わずか20分で街が完全にスモッグに包まれる様子がタイムラプスで撮影されています。
ここまでの汚染が毎日起きるかと言ったら分かりませんが、少なくとも何らかの対策をしていった方がいいという気持ちにさせる動画です。

僕の滞在中は、日曜日と月曜日は大丈夫、火曜日あたりから深刻化するといった傾向を感じました。
これはやはり、平日に北京市内の交通量が増加することによるものだと考えられます。現在は車のナンバーの末尾から5つの組に分け、平日5日間の各1日市内への侵入を規制する政策を行っているようです。

下のサイトではPM2.5やそのほかの大気質指標のリアルタイムな状況を知ることができます。
僕も滞在中は毎日このサイトをチェックしてからホテルを出るようにしていました。

北京大気汚染:リアルタイムPM2.5大気質指標(AQI)

対策

PM2.5の2.5という数字は何を表しているか知っていますか?
これは、PM2.5が粒子の大きさ2.5μm以下の微粒子状物質であることを表しています。
ですので、粒子の大きさがこれより大きいPM10という物質も定義されています。

PM2.5はこのように非常に小さな物質であるため、「肺の奥深くまで入りやすく、呼吸系への影響に加え、循環器系への影響が心配」という事が環境省のHPでも指摘されています。

また、前述のとおり非常に小さい粒子であるため、普通のマスクでは防ぐことが難しいと言われており、専用のマスクを使用することが推奨されています。
現在PM2.5に対して有効であるとされているマスクの規格は「N95」と「DS2」の2つがあります。
N95」が世界的な企画であるのに対し、「DS2」は日本独自の規格になりますが、両者の性能に大きな差異はなく、0.3μmの粒子を95%以上防ぐとされています。

それぞれメーカー各社から様々な商品が販売されています。
今回僕が購入したのは以下の商品です。個包装されたマスクが3枚入っています。

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N95規格のマスクは粒子の侵入を確実に防ぐため、顔に強く密着するように作られています。
そのため、普通のマスクに比べて息苦しさや圧迫感を感じてしまう方も多いと思います。そういう場合は、少しいい商品を選んだ方がいいかもしれません。

また、長期滞在する場合は50枚入りのような大容量のものを購入して持って行った方がいいと思います。

今回マスクに加えて購入していったのが、こちらの「IHADA」です。

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詳しい説明は公式ホームページで説明されていますが、 簡単に言うとイオンの力で花粉やPM2.5などの粒子を反発させるという商品です。

効果のほどは定かではありませんが、資生堂が特許を取得している技術でもあり、Amazonのレビューなどでも評価が高かったので購入してみました。

明確な効果を実感したわけではありませんが、しないよりはましといったところでしょうか。そもそもPM2.5はすぐに体に悪影響を与えるものではないので、効果のあるなしは測ることができないでしょう。
この商品に関しては、春先の花粉シーズンに使用してその効果のほどを検証してみたいと思います。

同様の商品が「アレルシャット」という名前でフマキラーから出ています。
僕はデザイン的に「IHADA」の方が好きだったのでこちらを購入しましたが、性能面で大きな差はないようですので好みの方を購入すればよいでしょう。

終わりに

PM2.5は日本でたくさんニュースになっているため、多くの日本人観光客がマスクなどをして対策をしている印象でした。
それにたいして、現地の中国人や欧米人などの多くはマスクをしていませんでした。

スモッグが目に見えるほどひどい日にはマスクをするべきでしょうが、日曜日などは比較的空気がきれいなのでマスクをしないで外出してみてもいいかもしれません。